はよ仕事辞めたいドットコム

とにかく早く仕事を辞めたい37歳サラリーマンのブログ。

【仕事と転職】従業員組合と労働組合。就職・転職するならどっちがある会社?

f:id:fjftr710:20200503184430g:plain


労働組合というと、今の人たちはなんだかメンドクサイ、関わりたくない組織と思うのかもしれません。イチロウも20歳くらいの時はそう思ってました。労働組合と関わらなくてよいのなら、その方がいいなと。

 

しかしあれから17年。労働組合のない会社=従業員組合の会社と、労働組合のある会社に勤めてみて、気づきました。労働組合のある会社の方が従業員組合の会社よりも、仕事がしやすいのです。ボーナスの交渉や、賃上げの交渉、長時間労働の削減など、労働組合のある会社の方が、心強いです。

 

就職転職を考えているなら、労働組合がある会社かどうかという視点も持って、会社選びをすることをおススメします。全然働きやすさが違うと思います。

 

 

(1)従業員組合と労働組合の違いとは?

 

従業員組合と従業員組合の違いを簡単に示すと、以下のような違いになります。

 

労働組合 :労働者の権利を守る団体:異質の協力関係

従業員組合:従業員の総意を示す団体:同質一体の関係

 

労働組合は会社に対抗する組織であるのに対して、従業員組合は基本的に会社と一体の組織であり、対抗する組織ではないところがポイントです。

 

社員会と労働組合の違い

1.社員会と会社との関係は → 「同質一体の関係」

2.労働組合と会社の関係は → 「異質の協力関係」

社員会とは

 同質関係とは、「会社の目的達成へ、間接的寄与を図るために従業員の一体感を醸成する、困りごと・心配ごとに対し相互に援助し合う(相互扶助:共済)体制を構築し会社運営が会社方針の下、スムーズにいくように、従業員の精神的・生活的問題に助力を行うこと」。

 したがって「社員会」の基本は、

  1. 会社の方針が核であり基盤となる。
  2. 従業員の生産阻害を排除するガス抜きの場となる。
  3. 会社の目的達成を図る「仲間意識」醸成の場となる。
  4. 業務以外で親睦を図る場となり、協力体制を育む場となる。
  5. 運営資金は一部会社提供もあり、会社の全面的協力が得られる。

 このようなことから、主体は「会社」であり、社員会を構成する従業員(メンバー)は「依存的」乃至「従属的」な関係になりやすい。

労働組合とは

 異質の関係とは、「会社と労働組合はその目的が違い、組織運営も違う、それぞれが個性を持った存在である。その違いをお互いに認め合いながら、共通の目標・ビジョンを生み出し、その共通の目標・ビジョンを達成するために、それぞれの組織の力量を如何なく発揮し、そして主体的に協力体制を構築する――このような関係を「異質の協力関係」と言う。

 したがって「労働組合」の基本は、

  1. 主体的(組合員の意思の結集)であり、個性がある。
  2. 生活の安定向上を目的とすることから会社の発展を強く求める組織である。
  3. 会社の目的と組合の目的の共通性を統合し共通の目標・ビジョンとする運動体。
  4. したがってその目標達成(プロセス)へ政策の提言や意見を率直に言う組織体。
  5. 主体性・個性を持った組織体(組合)であるので、会社とは対等・平等の関係と位置づけられる。
  6. また、会社とは対等な独立した組織体であるので、その運営資金は組合員の会費で賄う。


 このような「社員会」と「労働組合」の相違は、社会的には、基本的人権として労働基本権(団結権・団体交渉権・団体行動権)を通して労働組合の場合は法律でバックアップされています。

社員会は、このような社会的バックアップはありません(会社の私的組織であるから)。

(静岡で働く人のための資料閲覧サイト ワーカーズライブラリーより)

社員会と労働組合の違い ① 資料室 | Worker's Library【ワーカーズライブラリー】

 

(2)実態としては、どのような影響が出てくるのか

 

従業員組合と労働組合で、どのような影響が出てくるのでしょうか。イチロウが見てきたことを総合すると、下記のような違いがあると思います。

 

①ボーナス・賃上げの交渉について

 

従業員組合の場合、そもそも会社とのボーナス妥結額ありきで従業員との交渉をすすめます。彼らは交渉と言っていますが、まるっきり交渉する気はありません。彼らの仕事というのは、経営者の意向に沿う従業員の総意をまとめてくることであり、従業員の意見を聞いて、それを会社と交渉することではないからです。

 

一方で労働組合の場合、彼らは経営者側に対して意見を言う立場です。なので、ボーナスアップについては労働者の意見を集約し、少しでも大きいボーナスを勝ち取ろうとします。

 

結果は同じかもしれませんが、そもそも経営側に意見を言わない従業員組合か、意見を言う労働組合では、どちらが労働者の見方になっているかは一目瞭然です。

 

②労働基準法に対する対応

従業員組合の会社と労働組合の会社では長時間労働に対する取り組みも違います。従業員組合の会社では、長時間労働削減の体裁を整えるだけです。これは従業員組合は従業員の総意を示す組合であるだけなので、長時間労働削減の当事者とはなりえないことから来ています。

 

一方で労働組合の会社では、労働基準違反があった場合には積極的に当事者となりえます。なぜなら労働組合は労働者の代表であり労働者を守るための組織であるため、会社側と積極的に戦えるのです。

 

③上司の横暴に対して抑制が効く

 

従業員組合のある会社と、労働組合のある会社で、どちらが横暴な上司が多かったかというと、従業員組合のある会社でした。労働組合がある今の会社は、時々社内密告があって、上司が牽制を受けることがあるようです。密告者に対して上司は不利な人事をすることはできません。なので、密告をする方も自分の身が守られた状態で密告ができるのです。

 

報復人事が旺盛な前職では、上司にいかに問題があっても、基本的に部下は密告などの手段に打って出ることができません。というのも、従業員組合は守ってくれる組織ではないので、報復人事を受ける可能性があるためです。

 

会社側のトップもこうした上司に対し抑え込みをします。なぜならこうした上司を抑え込んでおかなければ、自分が労働組合と対立することになってしまい、経営が困難になる恐れがあるからです。

 

(3)まとめ

いつだったか、イチロウが前職の従業員組合の会社に勤めていた時に、会社の先輩が「俺たちの会社は「労働組合」じゃないんだ。「従業員組合」なんだ。「従業員」つまり「従う側」ってことだよな」と言っていました。

 

その言葉をイチロウはいまだに忘れることができません。前職から今の職場に移って、なんだか社風が違うなと思っていましたが、「労働組合」であることを知ってなるほどと思いました。

 

組合組織のあるなしが会社の見極めのすべてだとは思いません。なかには御用組合と揶揄される組合もあるようです。しかしながら、労働組合があるかないかは、就職活動・転職活動をするときの一つのメルクマールにしてよいとイチロウは思っています。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ